求道鞠 2023.02.032022.12.10 グドウ・マリ まだ転(まろ)びだせないでいる鞠。それでも、いつか来た道を求めて。 小説的断章『絶歌』求道鞠(グドウ・マリ) マリの舌が、火がついたようにひらひら燃えている。 舌禍だ。 ゆらゆらと、ただれおちる寸前の舌をあわや冷えたスプーンでささげもち、何があったのかと詰問すると、さすがはマリの舌、饒舌な舌たらずで甘 […]