
たなかよしゆき
1956年 千葉県木更津市で生まれる。
- 画集『音楽図譜』田中義之
- 『猫画集』田中義之
- ある小説に関する思い出田中義之 『孤高の豚』って云う短編小説を書いたことがある。主語は、三人称複数。ある独裁国家の元首の存亡(実は安泰) を、民衆側から描いた物で、多分にガルシア・マルケスの『族長の秋』の影響がある。 「『孤高の […]
- 短詩「花花は」田中義之 草草の名は知らぬらし花花は名は知らぬらし花の咲く咲く 草咲くや名は祝い花八草咲く 鬱という字面の中の暗闇にしばし躊躇いやはり飛び込む 俳諧の人に非らずと皆の言う 毛並み良き我が飼い猫の背を撫でて天使の髪は何色か […]
- ユーモア小説:シン・コンペイ島綺譚 (2)田中義之 ●シン・コンペイ島綺譚 特別篇 ★序章 コンペイ王達とは違う時系列に、つまり、数十年前。テリアのお交りの桃子は、ひなちゃんと同じく、お散歩をしている。桃子もまた一点を見つめているのだった。ひなちゃんが、見つ […]
- 詩画集『夏の楽譜』まどろむ海月・詩、田中義之・イラスト Ⅰ 誰が投げたか 空の底に小石が一つ 果てのない青い花の野に 生まれたばかり白の風紋は旅立つ それは水溜りに揺れる夏の楽譜 硝子のまぶたに透ける午後 昼の月は淡く微笑む 飛ばした紙 […]
- 歌集『恋歌へ』田中義之 アラビアの古なるや美しき笑みを湛えて訪れる君 微かなる気品漂う首飾り険しき峰の谺の様に ささやかな静けさの後水兵は咳一つするその闇の中 ターバンを地上に置きて綴る文天使現れ説く桃源郷 夏過ぎてニンフは祈る額付き […]
- 連載ユーモア小説『シン・コンペイ島綺譚』田中義之 おはよーにゃ! 心のワクチンとして、お送りします。 ●新編・コンペイ:予告篇 貓和・貓成・貓和と続く戦後の歴史の中で、今ほど危機的な状況は無いのであった。 猫の国の王、クチャくんは、心をいためていた。 「コ […]