両親からは別の名前を授かりましたが本稿を執筆するにあたり「マミ」と名乗ります。ヒロミさんとは、SNSで「漱石の夢とトラウマ」の本の紹介にイイネつけたのがご縁でメッセージをいただきZoomや面談でお世話になっています。「小説家になりたい!」という野望(?)を叶えるためにこの場をお借りします!
- マミのA4一枚、こころのデトックス(12)矢野マミ 32.泣いた赤鬼 子どもの頃、銭湯に通っていた。もう何十年も前の話になる。昔の話だ。何十年も前の話を覚えていて、こうやって書くことができるなんて、孫はまだいないけれど本当にもう「おばあさん」の入り口に来ている […]
- 【本格小説】野いちご物語 ~Vol.0 トラ猫先生ミーちゃん~矢野マミ 白い影が、美術室後方の扉のガラス窓をふぅわりと漂うように横切った。「まっ昼間なのに、ゆ、幽霊!?」神沢美以は教卓の中央で正面を見ながら、目の端で廊下側を意識して待っている。やがて美術室の前の扉の向こうをのんび […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(11)矢野マミ 30.義母が死んだ。 91歳で亡くなった義母は間違いなく老衰だし天命だし、大往生だったと思う。 しかし亡くなったのが、ちょうど義兄が我が夫に電話をかけて来た次の日だったことで、ついつい余計なことを考えることに […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(10)矢野マミ 27.『死ね!』というアナタはもう死んでいる。 機会を得て、ダンス・表現系のワークショップに参加してきた。2泊3日の丁寧に組み立てられた構成で、主催者の自信と熱意を感じられた熱い体験であった。コロナ禍を挟んで […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(9)矢野マミ 24. 虚飾の人 ここ数年、「拒食症」「元・拒食症」の人と同じ職場で働く機会が増えた。若いころにはなかったことだ。21世紀になってから「拒食症」の人が増えているのか、この仕事を志向する人に「拒食症」の人が多い […]
- マミの A4一枚、こころのデトックス(8)矢野マミ 21. Let’s 家事! 朝日新聞社を退社したアフロ姉さんこと稲垣えみ子さんが書いた「家事か 地獄か」(←どんなタイトル!)は、バッグの中でペットボトルの緩んだ口からこぼれた水をかぶっ […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(7)矢野マミ 19.「神様からの手紙2023 ③」 ようやくキミは自分の居場所をみつけたようだね? “Empowering Gifted Minds” 東京大学大学院総合文化研究科ギフテッド創成寄付講座 あるいは昨日買 […]
- 短編小説『悦っちゃん』矢野マミ 「そういえばさ、悦ちゃん、亡くなったんだって……」 久しぶりに会った同期からの報告に驚きながらも、いつかその日が来るのを予感していた。 『悦ちゃん』は、3人目の育休明けに出会った上司だった。社内の有名人だった […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(6)矢野マミ 16.#不死鳥の如く 「神宮球場」がなくなるかもしれない、と聞いて慌てて行ってきた。そこは聖地だったから。 村上春樹が小説執筆を決めた伝説の球場、神宮球場。このエピソードは村上氏本人も書いているし、他の人も […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス(5) 矢野マミ 13.ダリの発想法 ファッション雑誌「装苑」の2021年9月号の記事「ヴィヴィアン・ウェストウッドからのメッセージVol.55」の中で、ヴィヴィアン・ウェストウッドの10年来の友人というダニエル・リズモア […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス (4)矢野マミ 10.異次元 「世の中が変わったな」と実感したことが最近あった。 行きつけの(?)スーパー銭湯で、パウダールームの鏡の前で、全裸で立ったままドライヤーをかけている女性を発見したのだ。 この日はもう一人 […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス (3)矢野マミ 7. 多いですか?少ないですか?誰に聞いたら良いですか? 特別な職業に就いているわけではないが、ふと気がつくと、周りに自死、変死した人が何人もいた。 普通、平均して何人くらい自死した知人がいるのだろうか? […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス (2)矢野マミ 4.死ぬ瞬間 友人からメールが来たので、彼女の了解を得て紹介する。 「先日、母が亡くなりました。入院して、すぐには会えなくて(今はまだ一般病棟でも面会が制限されているから)1週間くらいしてから洗濯物を交換に行 […]
- マミのA4一枚、こころのデトックス (1)矢野マミ 夢には寝ている時に見る夢と、起きているときに観る夢がある。起きている時に観る夢は、頭の後ろのスクリーンに映し出される映画のようだ。そして、映画が映し出される前にシナリオが降りてくる。頭の後ろにシナリオが浮かぶ […]
- 小説『思い出』矢野マミ 若い頃のほんの一時期、都内で教員をしていたことがある。都内と言ってもまだまだ田畑の残る地方都市の趣のある街だった。 男子が9割を占める工業高校で、私は国語の教員として勤めていた。 いつものように仕事を終えて […]
- ~ご挨拶~矢野マミ 「書きたい!」「書きたい!」 セッションではなく、往復書簡で人生相談をしたいです~と書き続けていたら、ヒロミさんがこのような場「まどか通信フェニックス」を用意してくださいました。 モノは言いようですね。 『A4 […]