エッセイ アートセラピスト養成講座後に学びたいこと 松岡祐貴 セラピーには、学んだあともスーパービジョンという実技指導(というよりも互いに検討するの意が強い)があります※1。勿論、誰もすべての視座から物事を把握することは出来ず、よって互いにより俯瞰的な視座に立ち、より広い深い検討を行うこと... エッセイ松岡祐貴
文学 ユーモア小説:シン・コンペイ島綺譚 (2) 田中義之 ●シン・コンペイ島綺譚 特別篇 ★序章 コンペイ王達とは違う時系列に、つまり、数十年前。テリアのお交りの桃子は、ひなちゃんと同じく、お散歩をしている。桃子もまた一点を見つめているのだった。ひなちゃんが、見つめていたのは、赤ら顔... 文学田中義之
エッセイ 夢日記『クリシュナ』 ゴーレム佐藤 いったいあれから何年経ったのだろう。もはや出発の日もその理由も思い出せない。が、間違いなく私はこの日本に帰ってきた。長年旅をともにしてきたクリシュナとこうして別れを惜しみながら珈琲を楽しんでいる。クリシュナ、というのは名前だ... エッセイゴーレム佐藤
山本幸生 東洋「哲学」について(2) 山本幸生 実は、いわゆる「西洋哲学」の本を本格的に読み始める以前、私は中国思想にかなりハマっていた。諸子百家と言われる思想家たちのうち、岩波あたりで出ているものはほとんど読んだし、岩波になかった「墨子」などはハードカバーの単行本などを買っ... 山本幸生批評・論考
エッセイ 思い出:随想「アンチやくざ者ブルース」 田高孝 カラーギャング(池袋)とチーマー(渋谷)の戦い。 それは、いつの事か? テレビの公開番組で、ツッパリとチーマーが、対決するという企画で、現われた。 両者同人数ずつ集まった。 テレビ画面に向かって、右側に、ツッパリ。左側に、... エッセイ田高孝
批評・論考 [特別寄稿] 蕪村の発句に於ける時間の考察(一)―江戸時代に於ける時間の認識― 桝田武宗 俳句は、大前提として季語を詠み込むことになっています。季語は、暦と深く関わっているものであり暦は時を表します。また俳句は、時の流れの瞬間を捉えて景を詠むというもう一つの前提があります。私が、ここで書く時(時間)とは、「内在的時間... 批評・論考桝田武宗