さまざまな人が集まったオンラインのお茶会

浅野卓

 

 先週末、散歩の途中で、出身大学の学園祭に立ち寄りました。コロナの規制も終わりつつあり、模擬店や演奏なども活発な様子で、私も嬉しく思いました。さて、学園祭のテーマが「ぬ」。何を意味するのでしょうか。いろいろな解釈や思いがあるのでしょうね。

 もう1枚の写真は、キャンパス内のモミジです。私が学生時代からこのモミジが色づくのを楽しみにしていました。当時と比べて成長していますが、相変わらず生きていてくれている様子を見て、本当に嬉しく思いました。

 

 先日、原田さんに誘われて、こちらの執筆者、読者が集まるオンラインのお茶会に出席しました。あっという間の1時間半。少し気が早いのですが、ぜひ定期的に開催できるとよいと思っています。

 

 私は、コロナ下でさまざまなオンライン「飲み会」に参加してきました。正直、人数が多いと、なかなか盛り上がりにくいと感じていました。それは、恐らく話し手は1人、大勢の人は聞くだけ、関心がない話だと聞き続けるのは辛いなあとか、(ブレークアウトルームという仕組みはありますが)もっと自由に少人数でゆっくり話をしたいのにといった思いに起因するものだと思います。少し脱線しますが、オンラインの打ち合わせは対面より疲労が溜まるといった研究もあるようですので、ぜひ、このような私の仮説が成り立つか否か、心理学的に説明していただけるとありがたいです。

 

 そういった先入観を持ちつつ参加しましたが、今回のお茶会は楽しかった。その理由を考えてみました。私は文章を読むのが早いこともあり、皆さんがお話をしている様子、表情を見ながら、まどかフェニックス上の自己紹介や作品を拝見していました。皆さんの人となり、得意な領域などを把握するのに本当に役立ちました。そして、お茶会が終わった後も、記事を読むときの理解度や共感性が高まるという効果もあると思うのです。

 

 もう少し話を拡げてみます。私も60歳に近づき、セカンドキャリアを考える時期になりました。仕事を辞めた後、家にこもってばかりでは、家族に迷惑をかけてしまいます。社外の友だちを増やしたいと思っています。でも、特に男性、ビジネスパーソンは、人生の大半を会社内で過ごすこともあり、長続きする社外の仲間を見つけるのは意外と難しいのです。会社のOB会が組織されているケースもありますが、私は退職後も上下関係が続くことに抵抗感があります。日頃接点がある取引先も退職後は縁が途切れてしまいます。同窓会や地域のネットワークに加え、長続きする友人をどうやって増やしていくかが大切なテーマになると思います。

 

 一番、ポピュラーなのが、スポーツ関係のつながりでしょうか。ゴルフ、登山、テニス、トライアスロン…いろいろな機会があります。しかし、私はスポーツが苦手なので、他の分野の知り合いが欲しい。まず、同じ資格を有するメンバーとのネットワークがよさそうです。実際に付き合いが長続きしている友人も増えてきました。それ以外に、同じメールマガジンを投稿する仲間とコミュニケーションを取っていくのもいい!という気づきが得られたのが収穫でした。そして、もう一つ、さまざまな分野のリベラルアーツの専門家のお話がうかがえたことも印象に残ります。今回のメンバーは、心理(当たり前ですよね)に加え、ルポや小説に強みを持たれている方、絵画やイラスト、舞踏、音楽などを創作されている方、さまざまな方で構成されていました(私だけ特に取り柄がなくて申し訳ないです)。実生活では知り合う機会がなさそうな皆さんと接点が持てたことも嬉しいです。別の方が言われていた通り、表現できるものを持つさまざまな人が集まる、ダイバシティを体現しているお茶会。だから楽しかったのだと改めて思うのです。今後も皆様のお話をお伺いし、作品を拝見するのを楽しみにしております。

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