南清璽 掌編小説『バレリーナ』 南清璽 「二人とも、あなたのことが好きって。パパになって欲しいって。」 「そんな、戯れ言を。」 正直、ドギマギとした。何食わぬ顔でムースチョコのケーキを食べる。先日のバレエの公演で会場に連れて来ていたことを思い出す。確か四歳の男の子と二歳... 2024.06.30 南清璽文学
柴﨑政夫 私の舞踊史 13 柴﨑政夫 前回末尾で、その後の経歴を述べた。 そこまでの心理と決意に至った自分なりの精神放浪過程を説明しよう。 人生開拓面での気弱さ・後悔を抱え続けている今の子なら聞いてくれそうだから。 **************** 周囲を見つめ直すこ... 2024.06.30 柴﨑政夫歴史
文学 松岡祐貴・歌詞集~7つの星、幸せを求めて 松岡祐貴 『真実(TRUTH)』(作詞作曲:松岡祐貴 編曲:BUS Production 管理:avex) あなたの優しさが時に愛の名になり繰り返す程残酷な物語だからこそ地獄さえ這いずり回ってなんとか希望探してTRUTH IS MY HEA... 2024.06.28 文学松岡祐貴
エッセイ 自分の名前は大事です。 若月小百合 夫婦別姓を認める国ー。になってほしい。 これが私の唯一の希望です。 私の過去の問題を書かせて頂ければと思います。 私の離婚は過去の配偶者の決断と行動で、突然でした。 突然、仕事と子育てが全て私の肩にのしかかりました。 結婚した頃... 2024.06.28 エッセイ若月小百合
エッセイ 【初登場】6月、雨の夜に ゆきんちょ、(Rosaゆき) 亡き父からぽろっと出てくる言葉は、 「〇〇○、そんなもん、誰も相手せえへん!」 〇〇○に入る言葉はお金、地位、権威、などの力を象徴するもの。 端金持ってても相手されへん、平平では相手にされへん、ひとりでは相手... 2024.06.28 エッセイゆきんちょ、(Rosa ゆき)
原田広美 『やさしさの夢療法~夢のワークと心の癒し』1994年版:第4・5・6章 原田広美 本書は刊行後、書店でフリーライター様や雑誌編集者の目にとまり、『健康現代』『モア』『ノンノ』『とらば~ゆ』『名前のない新聞』などから直接の取材を私自身が受け、各々の誌・紙面で、私と本の写真入りで紹介されました。*以前のこのweb... 2024.06.27 原田広美批評・論考
エッセイ 『私を救うイメージ・セラピー』より、4~10 原田成志 (↑↑サムネイルの絵は、清泉女子大ラファエラアカデミアで「自分らしさが好き」に参加されていた田原田鶴子さんが、講座の中の思い出のワークからご自身の使命を見出し、「宮沢賢治の世界を描く作家」になって描かれた作品が表紙絵になったもので... 2024.06.27 エッセイ原田成志
山本幸生 【日本について】(1)~(4) 山本幸生 (1) 私は、おそらくこの国の中に一定数存在するであろう「日本そのものに違和感を持つ」者の一人である。 以下、とりあえず私が「日本」について気に入らない点を挙げていくと、 ・「人間関係」以上の価値が、少なくとも明瞭な形において存在... 2024.06.27 山本幸生批評・論考
文学 詐欺師糸子(2006年夏~2007年冬) タコウ タカシ 黒い話が多いので、明るいイメージのあるほうへ。 私は、詐欺師に狙われたことが、ある。それも女の詐欺師グループに。 さて、どこから話そうか?そう、あれは、母の介護が始まった頃のこと。2006年夏。いつもの酒場、西ヶ原の酒処... 2024.06.26 文学田高孝
エッセイ 夢日記『逃げろ』 ゴーレム佐藤 『逃げろ』 出来る限りの食料をカバンに詰め、娘の手を引いて物音立てぬよう静かにドアをあける。午前二時を回ったところだ。確か通りとこの路地の交差するところの林に乗用車が一台止まっていた。問題はどうやって音を立てずに出来る限り遠く... 2024.06.24 エッセイゴーレム佐藤文学
冨田民人 【新刊詩集より】バリバリ 冨田民人 わたしは某国 T 市立病院に入院している。わたしは体中線に繋がれ電気で生かされている。カラダの動きは劣化したまま維持されている。観るものが幻であろうが現であろうが脳の動きは豊かでありたい。鳩どもが糞尿処理もしないまま楽しんでいる。... 2024.06.24 冨田民人文学
エッセイ 渓谷に命流れる 西之森涼子 区役所を出ると私は早速近くのカフェに寄り、封筒を開けた。 今年に入って就職し、たった4か月で辞めた司法書士事務所にて得た唯一の手柄は戸籍を読めるようになったことだけである。 旧漢字だらけの他人の戸籍を来る日も来る日も眺めて... 2024.06.23 エッセイ西之森涼子
エッセイ *クリエイションの種を拾って育てる「ゲシュタルト(療法)作曲法」 原田広美 うちの成志の「話し方の講座」で、ゲシュタルト療法の話も取り入れたりするのですが、(というより、通常はその原理を応用して「話し方」を指導しています。2018年の「サイタ」というサイトから申し込む「話し方」では、注文数日本一に輝いたこ... 2024.06.23 エッセイ原田広美音楽
文学 生き物ソネット三篇 飯島章嘉 鷹 荷を負う人々の足裸足の足裏に小石のむごく食い込むしかし頓着はない人々が見上げているのは一羽の鷹 苦役に口を開き前後の者を探す目は黄色い荷の重さは一刻一刻と肩を歪め頭上に日はないが鷹はいる 鷹よ お前は眼下の営みを解さない... 2024.06.23 文学飯島章嘉
文学 【本格小説】野いちご物語 ~Vol.0 トラ猫先生ミーちゃん~ 矢野マミ 白い影が、美術室後方の扉のガラス窓をふぅわりと漂うように横切った。「まっ昼間なのに、ゆ、幽霊!?」神沢美以は教卓の中央で正面を見ながら、目の端で廊下側を意識して待っている。やがて美術室の前の扉の向こうをのんびりと歩く白衣を確認し... 2024.06.23 文学矢野マミ
KO.DO.NA 【初登場*小説タッチ】何故か『よんま』さんがいた。 KO.DO.NA 雑司が谷にある病院に行った。 そもそも私には持病が多く常に3カ所の病院に行っている。 帰りの明治神宮前駅で地下鉄を待っている時。 何故か『よんま』さんがいた。 久し振りの再会なので声を掛けた。 因みによんまさん、と言うのは... 2024.06.23 KO.DO.NAエッセイ
エッセイ 【初登場】私の箱庭世界 渡邉拓治 現在、看護師として精神領域の心理から生き生きと楽しむ人生。 そんな中。スタッフ仲間含めバイオリン🎻から舞踏!ワクワクしそうなセレクトに公私共に私の中の箱庭世界を構築しています。 またこれからもそうして生きたいと思います。 先日は萩... 2024.06.23 エッセイ
まどろむ海月(西武 晶) 【詩画集Ⅳ】ある魔ものの伝説 まどろむ海月(西武 晶) 昔々 限りない闇の中で 魔ものがまどろみ漂っていましたあるとき魔ものは 自分の混沌とした長いまどろみの中で 世界を夢見ましたすると 星空の下の世界が現れ やがて朝になり 陽が昇りましたこうして その魔ものは 光の下... 2024.06.23 まどろむ海月(西武 晶)文学
エッセイ ネコは寝ころびヒト育てⅦ 保延 薫 エピソード あの面倒見の良い博士はタイからの日本人ビジネスマンを客人に迎えた。 若きころ、あのアントニオ猪木にスカウトされただけあり華がある、とタイの日本人ビジネスマンに私がメッセージしたことをきっかけに、 そうなの?ならばお会い... 2024.06.22 エッセイ保延薫