エッセイ 『穴の開いた人間ポー』 平塚由香 障がいがあってもなくても楽しめる、インクルーシブな絵本を取りそろえている『絵本屋だっこ』さんから、5年前統合失調症になって引きこもった時に描いた絵本が販売されます。 紹介文はこんな感じに作成して頂きました。 ~人と違うことが... エッセイ平塚由香
エッセイ 欧州バス旅 野原広子 もうガマンも限界。この身体の奥底からこみ上げる欲望を、今夜こそ叶えてやる。そんな衝動でしでかすとロクなことにはならない。だけどこれほどの惨劇になるとは‥‥。逃げるか。どこへ? あれは初めて海外旅行に行ったときだから結婚2年目の... エッセイ野原広子
エッセイ さまざまな人が集まったオンラインのお茶会 浅野卓 先週末、散歩の途中で、出身大学の学園祭に立ち寄りました。コロナの規制も終わりつつあり、模擬店や演奏なども活発な様子で、私も嬉しく思いました。さて、学園祭のテーマが「ぬ」。何を意味するのでしょうか。いろいろな解釈や思いがあるのでしょ... エッセイ浅野卓
エッセイ マミのA4一枚、こころのデトックス(10) 矢野マミ 27.『死ね!』というアナタはもう死んでいる。 機会を得て、ダンス・表現系のワークショップに参加してきた。2泊3日の丁寧に組み立てられた構成で、主催者の自信と熱意を感じられた熱い体験であった。コロナ禍を挟んでここ数年、様々なワー... エッセイ矢野マミ
エッセイ ネコは寝ころびヒト育てⅤ 保延薫 7. ウチのネコは医者に掛かるとき、基本的にはご近所さんだった。一度緊急で入院した後はその入院先にずっと通った。予後を観察していただく必要が出てきたから。 だんだんとお医者様や、医療研究者、医療機関に縁が出来たために、医療全般に... エッセイ保延薫
エッセイ 「音楽はずるいよ。心に直球で来るから」――発車メロディーの作曲者に語られた言葉 山田浩貴 ●音楽の直接性 音楽は「あからさま」な芸術ジャンルである。目をそむけることはできても、耳をそむけることはむずかしい。また、音楽が流れていると耳をふさぐことはなかなかできないものだ(耳には、なぜか、まぶたのような「フタ」がない... エッセイ山田浩貴
エッセイ 私の舞踊史11 柴﨑政夫 大学の方はというと、理論物理専攻ながら、いつまでも安い授業料で居座る学生を追い出し、新入生には高めの設定をして受け入れるという経営案に従わざるを得なかった。 前年、教育実習を都内で希望したが、郷土の方がよいと断られ、演劇活動も... エッセイ柴﨑政夫歴史
いとうあきこ 「いるだけで傷つく人がいることに、気づく」 いとう あきこ よく、「自分は何もしていないのに」「人に迷惑かけている訳じゃない」という言葉を聞くが、その事柄直結でなくても、人はどこかで必ず人を傷つけ、また自分も傷ついている。 私の最初の子どもは、乳児性突然死というもので生後二か月で... いとうあきこエッセイ
エッセイ 接待備忘録—上野フォルマ 田高孝 田高商店は、かくして、始まった。「銀座フォルマ」として。私は、優秀な売り子だったとは、言ったとおもう。次に、私の手柄。私は、フォルマさん’(銀座の御木本の本店の方)から、ある種の民芸品を委託されたことがある。それは、フォークロアと... エッセイ田高孝
エッセイ 猫とピアニスト 野原広子 19年3ヶ月暮らした飼い猫の三四郎が亡くなって、もう4年もたつのね。その前後に弟と父親、母親が立て続けに亡くなったので、悲しいとか喪失感とかにひたっている間がない。 それが先日、YouTubeで辻井伸行くんのラ-カンパネラをな... エッセイ野原広子