田中義之

たなかよしゆき

1956年 千葉県木更津市で生まれる。

 

  • 普通の猫たちが(映像作品)
    田中義之
  • フェニックス六首
    田中義之   ふらふらと心と体揺れながら新しい事探してはどう 偉くなく少し考え息をするそれでも僕は生きながらえる 人間と猫族の差は心意気あってもなくても微笑んでいく 月明かり体に浴びて散歩する月光はやはり詩歌の元素 首振 […]
  • イラスト集『顔、顔、顔』
    田中義之
  • 短歌集『奇跡~懐かしい日々』
    田中義之   高校生若気の至り言い訳にしていい時といけない時代   肩車担ぐつもりが耐えられず思わず落とす情けなき我   水俣の公害問題友と知り図書館で読む苦海浄土   自らを大人とみている高校生所詮は園児が背伸びしただ […]
  • 短歌集『収容所群島』
    田中義之  令和と打ち囹圄(れいぎょ)と変換されていくここはまさしく収容所群島  燕子花典雅な構図を繰り返す光琳描く燕子花屏風   差別する言葉をうまく案出し心は隠す地獄の果てに  セロ弾きの独奏これは孤独なり観客1人共 […]
  • 画集『いい漢字』
    田中義之
  • アート・セラピーに参加して
    田中義之  去年ほど僕にとって生活が一変したことはなかった。  一昨年仕事が、定年退職してから色々な事が起こった。中でも去年の秋からZOOMで。アート・セラピーに参加したことは僕にとって大切な事だった。  実家を家出して […]
  • 画集『音楽図譜』
    田中義之
  • 『猫画集』
    田中義之
  • ある小説に関する思い出
    田中義之  『孤高の豚』って云う短編小説を書いたことがある。主語は、三人称複数。ある独裁国家の元首の存亡(実は安泰) を、民衆側から描いた物で、多分にガルシア・マルケスの『族長の秋』の影響がある。  「『孤高の […]
  • 短詩「花花は」
    田中義之 草草の名は知らぬらし花花は名は知らぬらし花の咲く咲く 草咲くや名は祝い花八草咲く 鬱という字面の中の暗闇にしばし躊躇いやはり飛び込む 俳諧の人に非らずと皆の言う 毛並み良き我が飼い猫の背を撫でて天使の髪は何色か […]
  • ユーモア小説:シン・コンペイ島綺譚 (2)
    田中義之 ●シン・コンペイ島綺譚 特別篇 ★序章   コンペイ王達とは違う時系列に、つまり、数十年前。テリアのお交りの桃子は、ひなちゃんと同じく、お散歩をしている。桃子もまた一点を見つめているのだった。ひなちゃんが、見つ […]
  • 詩画集『夏の楽譜』
    まどろむ海月・詩、田中義之・イラスト Ⅰ 誰が投げたか 空の底に小石が一つ 果てのない青い花の野に 生まれたばかり白の風紋は旅立つ それは水溜りに揺れる夏の楽譜  硝子のまぶたに透ける午後 昼の月は淡く微笑む 飛ばした紙 […]
  • 歌集『恋歌へ』
    田中義之 アラビアの古なるや美しき笑みを湛えて訪れる君 微かなる気品漂う首飾り険しき峰の谺の様に ささやかな静けさの後水兵は咳一つするその闇の中 ターバンを地上に置きて綴る文天使現れ説く桃源郷 夏過ぎてニンフは祈る額付き […]
  • 連載ユーモア小説『シン・コンペイ島綺譚』
    田中義之 おはよーにゃ! 心のワクチンとして、お送りします。 ●新編・コンペイ:予告篇  貓和・貓成・貓和と続く戦後の歴史の中で、今ほど危機的な状況は無いのであった。  猫の国の王、クチャくんは、心をいためていた。 「コ […]