小森俊明

撮影:烏賀陽弘道

こもりとしあき

東京藝術大学を経て同大学院修了(作曲専攻)。作曲、演奏(異分野のアーティストとのコラボレーション、即興演奏を含む)、編曲、教育、執筆、翻訳等を行う。日本交響楽振興財団作曲賞等、入賞・入選多数。即興演奏集団「空観無為」ピアニスト他。共著に『アート・クロッシング』(TPAF刊)のシリーズ等がある。2023年『日本のアート文化の〈今〉を撃つ!』池田一地球環境アートシリーズNo.1/池田一&小森俊明 著/TPAF(東京創造芸術祭出版局)刊。

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  • 「教授」(坂本龍一)を悼む
    小森俊明 「教授」(坂本龍一)が逝去してから1ヶ月ほど経つが、インターネット・メディアを中心に、その音楽的業績と政治・社会に関する活動の足跡について盛んに記事が書かれている。名実ともに20~21世紀の日本を代表する世界的 […]
  • 三浦一壮氏の舞踏との出会いと共演
    小森俊明  筆者が三浦一壮氏の舞踏を初めて目撃したのは2019年のことだった。その威厳と滋味、風格を併せ持った佇まいに圧倒されたものである。終演後にお声掛けして感想をお伝えして以来ずっと、いつか共演させていただけたらと考 […]
  • 新著『現代音楽とメディア・アートの空観無為』のご紹介
    小森俊明    先月(2023年1月)、『現代音楽とメディア・アートの空観無為』(TPAF刊)という共著を上梓した。まどか通信フェニックス2023年2月号では、本著についての寄稿を編集責任者の原田広美さんから提案されたの […]
  • 芸術家と政治
    小森俊明  新年となっても、気分が晴れなかった。昨年、自民党の岸田首相がいわゆる安保関連3文書を閣議決定したからである。日本を攻撃する可能性が高い相手国の領域を「反撃能力」という名の敵基地攻撃能力でもって攻撃する力を常時 […]
  • 音楽家が文章を書き、発表するということー自身の経験を振り返ってー
    小森俊明  今はネットで文章を気軽に発表することなど当たり前のことになっているが、少し前まではそうではなかった。ネット媒体の発達云々以前に、話し言葉と比べて書き言葉は難しいと考えられていたことも、無論背景にはあったのかも […]