アートセラピスト養成講座後に学びたいこと

松岡祐貴

 セラピーには、学んだあともスーパービジョンという実技指導(というよりも互いに検討するの意が強い)があります※1。勿論、誰もすべての視座から物事を把握することは出来ず、よって互いにより俯瞰的な視座に立ち、より広い深い検討を行うことが大切となります※1。ゲシュタルト療法に限らず、認知行動療法でも、遊戯療法でも、力動的心理療法においても、心理療法はそういった技法への習熟とインテリジェンスが重要だと本講座で教わりました。その意味で心理療法は、知的にはサイエンスとアートを内包するものです※2。

 自らの拠って立つ理論・技法だけではなく、その時その場その人に合わせた対応や支援が出来ることが一般的に理想となります。特に私の関心のある芸術療法には、心理療法を深める立場が一方であり、もう一方にアートそのものに治療効果があるとする立場があります※3。勿論アートの実践そのものにも興味があり、その為の研究もしてきましたが、自らの立場(自己認識改善法)は、表現を入り口としながらも、心理療法的な理論です。この講座のグループの他にも、仏教のグループにも入るなど、矢張り表現もありますが、心理療法や人生の問題を考えるグループに入っています。芸術での各発見も科学的なものでした。よって芸術大学というよりは、かなり深く悩みましたが、放送大学で今後は学んでゆきたいと思います。※4:以上本文はNote.comにも掲載させて頂きます。

参考文献:

※1:『臨床心理面接特論Ⅱ』、放送大学大学院

※2:『学校臨床心理学特論』、放送大学大学院

※3:『臨床アートセラピー』、日本評論社、関則雄