2023-08

エッセイ

肝炎ストーリー

田高孝  肝炎の資料には、「口唇性交と肛門性交」の禁止がある。これは、フロイトと同じ。フロイトも、また、これを禁じた。95年の「ヒステリー研究」から2013年の「精神分析入門」案での間、一貫してそう主張している。  また、「長すぎる口づけ」...
エッセイ

「多喜二を訪ねる 当時をそのままに」  

若月小百合  去年11月に三浦綾子生誕100年記念として、劇団アドック主催の「母」に小林多喜二の姉チマ役として出演した。 この記事はその公演パンフレットに記載されたものである。  台本を読んで以来、どうしてこうも多喜二が私の脳裏から離れなく...
いとうあきこ

「幽体離脱できます」(散文)

いとう あきこ  私は、金縛りの状態を利用してのみだが、幽体離脱ができる。  とは言っても、完璧にできたのは高校生の頃、一度きりで、それから後は、わずかに体の一部が抜ける程度である。  まずは、自分でも鮮烈な思い出である高校時代の幽体離脱に...
批評・論考

【特別寄稿】蕪村の発句に於ける時間の考察(七)最終回―永遠の時間-

桝田武宗                    白梅に明くる夜ばかりとなりにけり  この句は、蕪村の時世の句三句の内の一つです。 この句の解釈に関して詩人の萩原朔太郎、文学博士の暉竣康隆、詩人の清水哲男等が夫々違う解釈をしています。例えば、...