ほうじょうたつき
1984年生。早稲田大学東洋哲学専修卒業、東京大学大学院満期退学(古典文献学、文字学を専攻)。現在は幼少より習うチェロによる音楽活動を行い、舞踏家等とコラボをしている。History to Art(歴史から芸術へ)が公演マネジメントの屋号。職業は校正者、グラフィックデザイナー。
- 洋梨の上に喜んで北條立記 大きな洋梨の上で、色々な果物がなる木を育てる女性。 その繊細な指で果物の手入れを行い、この世にないオリジナルな果物=ラ・パトゥーセウィシトスを育て作ろうとしている。 その果物は、食べるとお腹の中からほんわか […]
- 小説風エッセイ『心象の中の少女』北條立記 自分には、心象の中の傷付いた少女というのがいる。 ヨーロッパの心中映画では、最後はピストル自殺だ。ベッドサイドで恋人を撃ち、男性は彼女をやさしく寝かせ付け、その横に自分が横たわり、こめかみを撃つ。 私の考 […]
- インクルーシブフェスティバル「りれいしょん」の反省と考察北條立記 本年(2023年)の7月に、私が副代表を務めるアーティスト団体「ジャスミンファクトリー」主催で、インクルーシブフェスティバル「りれいしょん」が開かれた。私はそこでチラシやパンフレットのデザインや運営業務を担っ […]
- 考え抜くという仕事北條立記 主旨 丹念な、綿密な思考は、学者の世界でさえ、疎かにされていることがあると考えている。 そこで、思考、知識、教養、知性、論理性、感性、感受性、学問、研究、教育、本、古書、書店、出版、メディア、言論、表現、 […]
- 言葉とは、思考と感覚を永く残すものである北條立記 時が経てば忘れて消えてしまうかもしれない、人の思考や感覚を、永く残すのが言葉とそれを記した書物である。 ヘルマン・ヘッセは、絵画とは、一瞬で消えてしまう人の表情を永遠に残すものである、と言っているが、言葉も […]
- インクルーシブとは?〜舞台フェスティバル「りれいしょん(Relation)」の開催に寄せて〜北條立記 「インクルーシブ」とは、「包み込む、排除しない」という意味の、「新しい社会の方向性を表す言葉」です。 この概念は、「バリアフリー」の発展形の言葉と捉えると、わかりやすいと思います。 バリアフリーといえばご […]
- 観劇の感激を呼ぶ作法—音楽と裏方の「体験」があるダンス公演—北條立記 2023/4/22藤村巷平プロデュースダンス公演「PreDanceMusic」@神奈川県立青少年センターHIKARIを観劇して 開演してからリノリウムを引く、椅子を置く、ステージに照明卓があって演者が操作し […]
- 愛を阻害する日常品北條立記 人同士の愛情関係の一番中心となる場は、家族だろう。 その家族内での愛情関係が持てない、崩れていることから、社会のさまざまな問題が起こっていくと考えている。 しかし、そうであれば家族内の愛情関係を構築する方 […]
- 短編小説『赤子の皺』北條立記 その赤子の手の甲には、深い皺があった。 気になり上着を脱がせてみると、背中の右上にも皺があった。 左の二の腕にも、臍の上辺りにも、右のふくらはぎにも皺が刻まれていた。 目の下には大きな隈がある。 目玉 […]
- 芸術的欲求を遂げるには—3つのライトスケッチ—北條立記 芸術活動を継続し、創作をより豊かにできるようにするための、自分の気づきや工夫を書いていきたい。美学とかそういう難解な話としてではなく、日常感覚で捉えた、しかし創作において意味あると思うもろもろの事柄である。高 […]
- 舞踏映像「昼下がりのバッカス」を振り返って北條立記 「昼下がりのバッカス/Afternoon Bacchus」とは、2022年8月に私が舞踏家細田麻央と行った公演タイトルである。その後、その収録映像を編集して一つの映像作品にした。 公演は埼玉県蓮田市のコミュ […]
- 短編小説『憐れに憐れな、そして憐れよ!!』北條立記 1 電車にて 杖つく背の低い老婦人、草色のワンピース姿のぱっちり目の妊婦、ヘルプマークをリュックサックからぶら下げた16歳くらいの女の子、松葉杖で疲れて苦しそうなサラリーマン。全部無視して50分間シルバーシー […]
- 今の人にとって、本は生きているか北條立記 大量の出版物があるが、活字離れとも言われ、しかしネット空間に文章は溢れている。 沢山の書籍が出版され文章が書かれているにもかかわらず、それに見合う形では、社会が活性化されていないように見える。 その意味で […]
- 詩題)愛と希望と生きること北條立記 自分の中を通過している、通過し続けているある印象がある。自分の潜在意識に入ってきたものであり、今の自分の安定をもたらしたものだ。なぜそれが安定をもたらすのか、つかもうとしてもつかめないのだが、ある時からそれは安 […]