エッセイ

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ミスターポンパン

若月小百合 この記事を書いたのは、2003年、こういう手作りの物に興味を持ったなんて、私自身とてもアナログな人間なのでしょう。何故、今、ミスターポンパンなのかー。 麻布十番にタイレストランを開くことになりまして、1年半ぶりにタイへお店の備品...
いとうあきこ

生きることの地獄

いとう あきこ 私の中には、ある仮説がある。もはや仮説ではなく、恐らく皆実感していることであり、実証済なのではないかと思う。 人間界は地獄である。 文京区にある、八百屋お七をまつるお寺に、地獄・修羅・人間・極楽・天国だかの碑が並んでいる。人...
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私の舞踊史12

柴﨑政夫 大きな時代の流れに沿って常に変革改善を求められるのが、制作スタッフという憧れの職なのだが、現実はそう甘くはない。制作現場と基本的な作業の流れの違いを知っている人材は少ないでしょう。 実地訓練がないと意見さえ採り上げてくれない。有名...
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マミのA4一枚、こころのデトックス(11)

矢野マミ 30.義母が死んだ。  91歳で亡くなった義母は間違いなく老衰だし天命だし、大往生だったと思う。 しかし亡くなったのが、ちょうど義兄が我が夫に電話をかけて来た次の日だったことで、ついつい余計なことを考えることになった。  電話の内...
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『私を救うイメージ・セラピー』より、1~3

原田成志 はじめに この本は、私がかつて清泉女子大ラファエラアカデミアで「自分らしさが好き」というテーマで三年間講義した内容をまとめたものです。  どうぞ気になったところ、ページから読み始めて下さい。  悩んでいる時、落ち込んでいる時に、読...
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イタリアの列車で、はい、お手をどうぞ。ドンパン節!

野原広子 「どんどんパンパンどんパンパン。どどパパ、どどパパ、どんパンパン、とくらぁ」 ドンパン節の一節を私は手拍子を入れて大きな声で歌っていた。私ひとりではない。日本のお座敷でもない。1984年の秋、ナーポリからパレルモに向かう長距離列車...
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五感の冬~サトウハチロウが見た風景

西之森涼子  年が明けるととたんに寒さが増す。  そんな気がするのは、子供のころからなんとなく12月の慌ただしさが好きで寒さよりクリスマスや大晦日の楽しさに日々を過ごしてきたせいだろうか。  冬の匂い  冬と言われれば思い出す匂いは、年末に...
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アートセラピスト養成講座に参加して

クリュエワ みか 今年のアートセラピスト養成講座に参加させてもらい本当に良かったなと思います。 私は以前から様々に精神的な問題を患い、心理士や精神分析学者などに何年か通ったことがあり、自主的に心理学、神経科学、生物化学まで学びました。さまざ...
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ネコは寝ころびヒト育てⅥ

保延 薫 Eisai ATM Navigator 8. 末広がりの8である。御縁が様々に広がる数と古来から尊ばれている数である。漢数字八は、たしかに末広がりを感じさせる。 いつかの原稿で、医学教育は実は高い!たとえ通信教育でも国家試験浪人対...
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池谷の抗議

田高孝 池谷は、金メダル候補だった第○○オリンピック大会で、床運動で、途中ある下手な技をやった。それは、初級の麻布の体操部でもやるような技だった、 床で、数歩助走をつけて、前方宙返りする簡単な技だ。俺ら、弱小運動部では、十分難しい技だ。 フ...