エッセイ インクルーシブとは?〜舞台フェスティバル「りれいしょん(Relation)」の開催に寄せて〜 北條立記 「インクルーシブ」とは、「包み込む、排除しない」という意味の、「新しい社会の方向性を表す言葉」です。 この概念は、「バリアフリー」の発展形の言葉と捉えると、わかりやすいと思います。 バリアフリーといえばご存知の通り、お店や駅、建物... エッセイ北條立記
北條立記 観劇の感激を呼ぶ作法—音楽と裏方の「体験」があるダンス公演— 北條立記 2023/4/22藤村巷平プロデュースダンス公演「PreDanceMusic」@神奈川県立青少年センターHIKARIを観劇して 開演してからリノリウムを引く、椅子を置く、ステージに照明卓があって演者が操作しながら公演が進む……とい... 北條立記批評・論考
エッセイ 愛を阻害する日常品 北條立記 人同士の愛情関係の一番中心となる場は、家族だろう。 その家族内での愛情関係が持てない、崩れていることから、社会のさまざまな問題が起こっていくと考えている。 しかし、そうであれば家族内の愛情関係を構築する方向に、社会の人々が動いてい... エッセイ北條立記
北條立記 短編小説『赤子の皺』 北條立記 その赤子の手の甲には、深い皺があった。 気になり上着を脱がせてみると、背中の右上にも皺があった。 左の二の腕にも、臍の上辺りにも、右のふくらはぎにも皺が刻まれていた。 目の下には大きな隈がある。 目玉は赤く充血している。 手の小皺... 北條立記文学
北條立記 芸術的欲求を遂げるには—3つのライトスケッチ— 北條立記 芸術活動を継続し、創作をより豊かにできるようにするための、自分の気づきや工夫を書いていきたい。美学とかそういう難解な話としてではなく、日常感覚で捉えた、しかし創作において意味あると思うもろもろの事柄である。高校生くらいの子にも刺激... 北條立記批評・論考
エッセイ 舞踏映像「昼下がりのバッカス」を振り返って 北條立記 「昼下がりのバッカス/Afternoon Bacchus」とは、2022年8月に私が舞踏家細田麻央と行った公演タイトルである。その後、その収録映像を編集して一つの映像作品にした。 公演は埼玉県蓮田市のコミュニティーセンターの集会室... エッセイ北條立記
北條立記 短編小説『憐れに憐れな、そして憐れよ!!』 北條立記1 電車にて 杖つく背の低い老婦人、草色のワンピース姿のぱっちり目の妊婦、ヘルプマークをリュックサックからぶら下げた16歳くらいの女の子、松葉杖で疲れて苦しそうなサラリーマン。全部無視して50分間シルバーシート、そのドア側の所に座り... 北條立記文学
北條立記 今の人にとって、本は生きているか 北條立記 大量の出版物があるが、活字離れとも言われ、しかしネット空間に文章は溢れている。 沢山の書籍が出版され文章が書かれているにもかかわらず、それに見合う形では、社会が活性化されていないように見える。 その意味で、今の人にとって、本は生き... 北條立記批評・論考
北條立記 詩題)愛と希望と生きること チェロの肖像、希望北條立記自分の中を通過している、通過し続けているある印象がある。自分の潜在意識に入ってきたものであり、今の自分の安定をもたらしたものだ。なぜそれが安定をもたらすのか、つかもうとしてもつかめないのだが、ある時からそれは安定を... 北條立記文学