田中義之

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【イラスト集】郷愁

田中義之
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普通の猫たちが(映像作品)

田中義之
文学

フェニックス六首

田中義之 ふらふらと心と体揺れながら新しい事探してはどう偉くなく少し考え息をするそれでも僕は生きながらえる人間と猫族の差は心意気あってもなくても微笑んでいく月明かり体に浴びて散歩する月光はやはり詩歌の元素首振るとおかしいのかと思われて精神の...
田中義之

イラスト集『顔、顔、顔』

田中義之
文学

短歌集『奇跡~懐かしい日々』

田中義之  高校生若気の至り言い訳にしていい時といけない時代  肩車担ぐつもりが耐えられず思わず落とす情けなき我  水俣の公害問題友と知り図書館で読む苦海浄土  自らを大人とみている高校生所詮は園児が背伸びしただけ  青春の真っ只中なる生徒...
文学

短歌集『収容所群島』

田中義之 令和と打ち囹圄(れいぎょ)と変換されていくここはまさしく収容所群島 燕子花典雅な構図を繰り返す光琳描く燕子花屏風  差別する言葉をうまく案出し心は隠す地獄の果てに セロ弾きの独奏これは孤独なり観客1人共犯幻想 家族譜の不在の我は何...
田中義之

画集『いい漢字』

田中義之
エッセイ

アート・セラピーに参加して

田中義之 去年ほど僕にとって生活が一変したことはなかった。 一昨年仕事が、定年退職してから色々な事が起こった。中でも去年の秋からZOOMで。アート・セラピーに参加したことは僕にとって大切な事だった。 実家を家出して新しい住まいに転居して、そ...
田中義之

画集『音楽図譜』

田中義之
田中義之

『猫画集』

田中義之
文学

ある小説に関する思い出

田中義之 『孤高の豚』って云う短編小説を書いたことがある。主語は、三人称複数。ある独裁国家の元首の存亡(実は安泰)を、民衆側から描いた物で、多分にガルシア・マルケスの『族長の秋』の影響がある。 「『孤高の豚』と彼らは呼んだ。それが、蔑称なの...
文学

短詩「花花は」

田中義之草草の名は知らぬらし花花は名は知らぬらし花の咲く咲く草咲くや名は祝い花八草咲く鬱という字面の中の暗闇にしばし躊躇いやはり飛び込む俳諧の人に非らずと皆の言う毛並み良き我が飼い猫の背を撫でて天使の髪は何色か知る子猫の子走らぬらしはこの子...
文学

ユーモア小説:シン・コンペイ島綺譚 (2)

田中義之●シン・コンペイ島綺譚 特別篇★序章  コンペイ王達とは違う時系列に、つまり、数十年前。テリアのお交りの桃子は、ひなちゃんと同じく、お散歩をしている。桃子もまた一点を見つめているのだった。ひなちゃんが、見つめていたのは、赤ら顔の中年...
まどろむ海月(西武 晶)

詩画集『夏の楽譜』

まどろむ海月・詩、田中義之・イラストⅠ誰が投げたか 空の底に小石が一つ果てのない青い花の野に生まれたばかり白の風紋は旅立つそれは水溜りに揺れる夏の楽譜 硝子のまぶたに透ける午後昼の月は淡く微笑む飛ばした紙飛行機に 少年自身が乗っていて誰も傷...
文学

歌集『恋歌へ』

田中義之アラビアの古なるや美しき笑みを湛えて訪れる君微かなる気品漂う首飾り険しき峰の谺の様にささやかな静けさの後水兵は咳一つするその闇の中ターバンを地上に置きて綴る文天使現れ説く桃源郷夏過ぎてニンフは祈る額付きてネヴァーランドに望みを託し春...
文学

連載ユーモア小説『シン・コンペイ島綺譚』

田中義之おはよーにゃ! 心のワクチンとして、お送りします。●新編・コンペイ島綺譚 予告篇 貓和・貓成・貓和と続く戦後の歴史の中で、今ほど危機的な状況は無いのであった。 猫の国の王、クチャくんは、心をいためていた。「コンペイさんは、無事だろうかにゃ?」 今回は、猫の国がこの世を救う番だ! と、クチャ王は、つぶやいた。