ゴーレム佐藤 夢日記『番号』 ゴーレム佐藤 玄関のドアにぶらさがる番号札、いつから下がっているんだろう。 部屋番号とは全く別の番号が手書きで書き記してある。となりの部屋をみるとやっぱり手書きの番号札がぶら下がっている。その隣も向かいも13桁の数... ゴーレム佐藤文学
ゴーレム佐藤 夢日記『それは極上の天気の日だった』 ゴーレム佐藤 読み合わせは合同で行うことになった。場所はとある電鉄の終着駅から降りて徒歩で行ける小島だ。潮が引いてる間は砂州によって島まで陸続きになる。僕らは駅で待ち合わせた。初の顔合わせになる女優と同じ列車に乗った僕はホ... ゴーレム佐藤文学
ゴーレム佐藤 夢日記『バカンス』 ゴーレム佐藤 キューバはハバナ。 気持ちのいい風が吹き抜けるアパートの一室で僕は、ゲバラ、カストロそして元恋人の彼氏と麻雀卓を囲む。もうもうと立ち昇るコヒバの煙で手元も見えない中、ラムをあおりながらだらけた勝負が続... ゴーレム佐藤文学
ゴーレム佐藤 夢日記『真っ白な闇』 ゴーレム佐藤 目を覚ますと天使が僕の上に浮かんでいる。 背後の光輪はどこまでも眩しく天使は微動だにしない。動いてはいけないような気がして暫くはそのまま枕に頭を沈めていた。 だんだん意識がはっきりして... ゴーレム佐藤文学
エッセイ 夢日記『クリシュナ』 ゴーレム佐藤 いったいあれから何年経ったのだろう。もはや出発の日もその理由も思い出せない。が、間違いなく私はこの日本に帰ってきた。長年旅をともにしてきたクリシュナとこうして別れを惜しみながら珈琲を楽しんでいる。クリシュナ、... エッセイゴーレム佐藤