原田広美 *夢解きの始め方~『やさしさの夢療法』まえがき 原田広美 ◎自分の中のすばらしさに向かって、扉を開き続けようとする人々に本書を捧げます。 私達夫婦は夢のワークを始めて八年めになります。朝起きるとすぐに夢をノートに書きとめておく、「夢日記」を毎日書いています。夢は関心を持ち始めると、朝起... 原田広美批評・論考
山家誠一 笠井叡新作ダンス公演「『櫻の樹の下には』カルミナ・ブラーナを踊る」の笠井休演を巡って考えた事。 dav 山家誠一 普通こういう事は、世の中的にはなかなかあり得ない話だと思う。2022年11月23日~27日の東京・吉祥寺シアターでの笠井叡新作ダンス公演「『櫻の樹の下には』カルミナ・ブラーナを踊る」で、その当の笠井叡自身が体調不良のため... 山家誠一批評・論考
山本幸生 東洋「哲学」について(3) 山本幸生 東洋思想、という点について言えば、私はインド思想や仏教などに強く惹かれた時期もあった。特に「自分の中ですべてをいったん壊して、改めて作り直す」のだという禅の考えや、いわゆる「梵我一如」といったインドの古代思想については、「これこ... 山本幸生批評・論考
批評・論考 【特別寄稿】蕪村の発句に於ける時間の考察(二)—子規と自然主義— 桝田武宗 近代俳句の始祖である正岡子規は、「俳句は写生であり、実景・実物の静止している状態を捉えて十七文字の形態に固定するのが基本である」と定義しました。 子規が、「俳句革新運動」を開始した明治二十年代は、日本の西洋化・近代化が急速に推... 批評・論考桝田武宗
批評・論考 [特別寄稿]スサノヲと中上健次 あるいは嘆くボブ・マーリーと哭きいさちる中上健次(一) 矢崎秀行 新宮の熊野灘に面した海岸に座る中上健次 スサノヲと中上健次① 1998年8月、吉増剛造は小説家の中上健次(1946~92)の和歌山県新宮市でいとなまれた七回忌に出席して、心のこもった追悼の詩を朗読した。以下の通りである。(わかり... 批評・論考矢崎秀行
批評・論考 反抗期とテクノポップについての覚え書き(2)—「型に嵌ること」をめぐって— 田中聡 私は2016年2月12日に、東京都現代美術館に『Tokyo』展を観に行った。 YMOという切り口から1980年代の東京をまず捉え、そこで得られたものが、現代の東京にどう引き継がれているのか? そんな視点を持ったこの展覧会で私が印象... 批評・論考田中聡
批評・論考 東洋医学とは何か——あるいは文化の壁について 糸数七重 東洋医学とは何か。 東洋医学、というよりは伝統医学というべきなのだが、ともあれ、私の考えるところを単刀直入に表現すると、それはすなわち「ものがたりの医学」「解釈の医学」そして「歴史に磨かれた医学」である。 東洋医学の対義語と... 批評・論考糸数七重
小森俊明 芸術家と政治 小森俊明 新年となっても、気分が晴れなかった。昨年、自民党の岸田首相がいわゆる安保関連3文書を閣議決定したからである。日本を攻撃する可能性が高い相手国の領域を「反撃能力」という名の敵基地攻撃能力でもって攻撃する力を常時そなえることとなった... 小森俊明批評・論考
原田広美 *原田広美の『ハムレット/オフィーリア』、そしてグリム童話『蛙の王様、あるいは鉄のハインリッヒ』 原田広美 (『オフィーリア』ミレー作より、部分) 夏目漱石(1867~1916)は、イギリスに官費留学する前には、松山中学や熊本五高で英語教師をした。熊本五高で教えたのは、鏡子と一緒になった新婚時代だ。少年時には、講談・落語や漢詩を好んだ... 原田広美批評・論考
山本幸生 東洋「哲学」について(2) 山本幸生 実は、いわゆる「西洋哲学」の本を本格的に読み始める以前、私は中国思想にかなりハマっていた。諸子百家と言われる思想家たちのうち、岩波あたりで出ているものはほとんど読んだし、岩波になかった「墨子」などはハードカバーの単行本などを買っ... 山本幸生批評・論考