批評・論考

MIREI

心理学から見た芸術

MIRIE イギリス大学院の心理学部で芸術や神経美学などについて学んだので、その一部概要と感想を書いてみようと思う。 「芸術とは何か」「どのような特徴が芸術作品を構成するのか」については古くから哲学者ほか色々な人々によって、現実の模倣だとか...
批評・論考

ゴミ収集労働における「相互承認」と「追跡調査可能性」(四)

田中 聡 〈6〉自己の非自己化は「無限判断」と関わるのか?  私は本連載の前回において、有機物の循環や有価物としての廃棄物の流通について論じたが、そもそもなぜ我々は、そういった循環や流通、更にはいわゆる「リサイクル」をしなければならないのだ...
小森俊明

木村雅信氏の室内楽作品について      

小森俊明 以前、当マガジンに「独創的な作曲家、木村雅信氏のこと」を寄稿し、その作品について執筆することを予告しながらもそのままになっていた。本稿では氏の室内楽作品10曲について書いてみたい。なお、記載順序は作曲年に従っている。 ⚫︎デュオI...
批評・論考

ヨ―ロッパ生成

田高孝 ギリシャの観劇場 ピューリタン・エクソダス(アメリカ人)ユダヤ人の力を借りて、地球文明を作る。2世紀で。 「私は、この世を完成させに来た」(キリスト)ユダヤ人(白人種)石工の仕事師;エジプトでは、ピラミッド作り、ギリシャ・ローマでは...
山田浩貴

創造的エネルギーの獲得のために――ルーティーン化と驚き

山田 浩貴 プロンプト執筆:山田浩貴、画像作成:DALL·E by ChatGPT 世界があなたに語りかけることに開放的でなければならない。人生とは経験の流れ以外の何ものでもない――その流れの中を、より広く、そしてより深くそして泳げば泳ぐほ...
山田浩貴

三十一の言葉の牢獄

山田 浩貴 プロンプト執筆:山田浩貴、画像作成:DALL·E by ChatGPT    このタイトルの言葉は、短歌について、寺山修司(1935年に生まれ1983年に没した。歌人、詩人、劇作家、演出家、映画監督、競馬評論家とマルチな才能を発...
原田広美

新刊小説『ファム ファタル』南清璽 についての、書評的なエッセイ

原田広美 まろやかな筆致にして鋭利な心理描写を取り入れた本格文芸小説  南さんの初刊行小説『ファム ファタル』。今のアニメ風の表紙絵もいいが、最初のものもなかなかよかったので、上に掲載させてもらいました。  南さんの筆致は非常にまろやかであ...
原田広美

*『夢十夜』で漱石を癒す(第五夜~第十夜)

原田広美 *第五夜「こんな夢を見た。/何(なん)でもよほど古い事で、神代(かみよ)に近い昔と思われるが、自分が軍(いくさ)をして運悪く敗北(まけ)たために、生擒(いけどり)になって、敵の大将の前に引き据えられた。......」  夢の中の自...
山本幸生

【「西洋」について】(7) (ドイツおよびドイツ系に関して)

山本幸生 当然のことだが、ドイツについて言うと、「戦前」と「戦後」では全く印象が変わる。かつて私が好きだったところの「ドイツ」というのはもちろん「戦前」までのドイツということで、戦後ドイツにはほとんど興味が持てない。 私のイメージする(とい...
小森俊明

池田一氏との協働と共著執筆について

小森俊明  アース・アーティストの池田一氏は、水を切り口とした環境アートの世界的な展開で知られている。これまでに筆者は、タージ・マハル旅行団の流れを汲むフリー・インプロヴィゼーション・ユニット「空観無為」のメンバーとして、池田一氏のパフォー...