エッセイ

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私の裏金受取り未遂事件

野原広子 道の真ん中で50がらみの紳士に、茶封筒を渡すと、「ちょっと時間ある?」と気弱な笑顔を向けられた。「いえいえ」と後ずさりをする私に、彼は黒い財布を開くそぶりをしながら「お小遣いあげようか?」と言う。  正直、ぐらっときた。と、同時に...
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芸術における「変化」という要請   

小森俊明 7月7日に行われた都知事選では現職の小池百合子氏が当選し、3期目に臨むことが確定した。およそ予想通りであったが、事実として眼前に突き付けられるとやはり釈然としない。そもそも今回の選挙期間中、在来メディアの代表たるTVにおいては、現...
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2024 春から夏にかけて思った事。

玉野弘子(Hiroko Tamano)切っ掛け⁑父親の戦死。傷ついた子供。母親の悲哀。繰り返される悲惨に飽き飽きした。大過去の戦争と近代の戦争の違い。近代の戦争様式は排斥されるべき。思索⁑politickに関わる事無く、何が出来るか?死者を...
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マウス賛江

山田浩貴プロンプト執筆:山田浩貴、画像作成:DALL·E by ChatGPT   マウスについて語ることは、人間の可能性について語ることにほかならない。(マウスとはコンピューターを操作する際つかうもの。「口」ではない)以前、私の人生はカオ...
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マミのA4一枚、こころのデトックス(12)

矢野マミ32.泣いた赤鬼 子どもの頃、銭湯に通っていた。もう何十年も前の話になる。昔の話だ。何十年も前の話を覚えていて、こうやって書くことができるなんて、孫はまだいないけれど本当にもう「おばあさん」の入り口に来ているのだなあ!と感慨深さを覚...
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自分の名前は大事です。

若月小百合夫婦別姓を認める国ー。になってほしい。これが私の唯一の希望です。私の過去の問題を書かせて頂ければと思います。私の離婚は過去の配偶者の決断と行動で、突然でした。突然、仕事と子育てが全て私の肩にのしかかりました。結婚した頃は、何も考え...
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【初登場】6月、雨の夜に

ゆきんちょ、(Rosaゆき) 亡き父からぽろっと出てくる言葉は、 「〇〇○、そんなもん、誰も相手せえへん!」 〇〇○に入る言葉はお金、地位、権威、などの力を象徴するもの。 端金持ってても相手されへん、平平では相手にされへん、ひとりでは相手に...
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『私を救うイメージ・セラピー』より、4~10

原田成志(↑↑サムネイルの絵は、清泉女子大ラファエラアカデミアで「自分らしさが好き」に参加されていた田原田鶴子さんが、講座の中の思い出のワークからご自身の使命を見出し、「宮沢賢治の世界を描く作家」になって描かれた作品が表紙絵になったものです...
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夢日記『逃げろ』

ゴーレム佐藤『逃げろ』出来る限りの食料をカバンに詰め、娘の手を引いて物音立てぬよう静かにドアをあける。午前二時を回ったところだ。確か通りとこの路地の交差するところの林に乗用車が一台止まっていた。問題はどうやって音を立てずに出来る限り遠くまで...
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渓谷に命流れる

西之森涼子 区役所を出ると私は早速近くのカフェに寄り、封筒を開けた。 今年に入って就職し、たった4か月で辞めた司法書士事務所にて得た唯一の手柄は戸籍を読めるようになったことだけである。 旧漢字だらけの他人の戸籍を来る日も来る日も眺めては相続...
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*クリエイションの種を拾って育てる「ゲシュタルト(療法)作曲法」

原田広美うちの成志の「話し方の講座」で、ゲシュタルト療法の話も取り入れたりするのですが、(というより、通常はその原理を応用して「話し方」を指導しています。2018年の「サイタ」というサイトから申し込む「話し方」では、注文数日本一に輝いたこと...
KO.DO.NA

【初登場*小説タッチ】何故か『よんま』さんがいた。

KO.DO.NA雑司が谷にある病院に行った。そもそも私には持病が多く常に3カ所の病院に行っている。帰りの明治神宮前駅で地下鉄を待っている時。何故か『よんま』さんがいた。久し振りの再会なので声を掛けた。因みによんまさん、と言うのは、こう言う電...
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【初登場】私の箱庭世界

渡邉拓治現在、看護師として精神領域の心理から生き生きと楽しむ人生。そんな中。スタッフ仲間含めバイオリン🎻から舞踏!ワクワクしそうなセレクトに公私共に私の中の箱庭世界を構築しています。またこれからもそうして生きたいと思います。先日は萩原朔美先...
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ネコは寝ころびヒト育てⅦ

保延 薫エピソード あの面倒見の良い博士はタイからの日本人ビジネスマンを客人に迎えた。 若きころ、あのアントニオ猪木にスカウトされただけあり華がある、とタイの日本人ビジネスマンに私がメッセージしたことをきっかけに、 そうなの?ならばお会いし...
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ミスターポンパン

若月小百合この記事を書いたのは、2003年、こういう手作りの物に興味を持ったなんて、私自身とてもアナログな人間なのでしょう。何故、今、ミスターポンパンなのかー。麻布十番にタイレストランを開くことになりまして、1年半ぶりにタイへお店の備品を買...
いとうあきこ

生きることの地獄

いとう あきこ私の中には、ある仮説がある。もはや仮説ではなく、恐らく皆実感していることであり、実証済なのではないかと思う。人間界は地獄である。文京区にある、八百屋お七をまつるお寺に、地獄・修羅・人間・極楽・天国だかの碑が並んでいる。人間界は...
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私の舞踊史12

柴﨑政夫大きな時代の流れに沿って常に変革改善を求められるのが、制作スタッフという憧れの職なのだが、現実はそう甘くはない。制作現場と基本的な作業の流れの違いを知っている人材は少ないでしょう。実地訓練がないと意見さえ採り上げてくれない。有名大学...
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マミのA4一枚、こころのデトックス(11)

矢野マミ30.義母が死んだ。 91歳で亡くなった義母は間違いなく老衰だし天命だし、大往生だったと思う。しかし亡くなったのが、ちょうど義兄が我が夫に電話をかけて来た次の日だったことで、ついつい余計なことを考えることになった。 電話の内容は、「...
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『私を救うイメージ・セラピー』より、1~3

原田成志はじめにこの本は、私がかつて清泉女子大ラファエラアカデミアで「自分らしさが好き」というテーマで三年間講義した内容をまとめたものです。 どうぞ気になったところ、ページから読み始めて下さい。 悩んでいる時、落ち込んでいる時に、読んでいる...
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イタリアの列車で、はい、お手をどうぞ。ドンパン節!

野原広子 「どんどんパンパンどんパンパン。どどパパ、どどパパ、どんパンパン、とくらぁ」 ドンパン節の一節を私は手拍子を入れて大きな声で歌っていた。私ひとりではない。日本のお座敷でもない。1984年の秋、ナーポリからパレルモに向かう長距離列車...