エッセイ

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I write「約束の代わりに」 

若月小百合 俳優・演出家の私の恩師、池田一臣先生がお亡くなりになられた。 葬儀は近親者で行われたそうだ。 生前、自分のお葬式には必ず来るようにと先生から言われていた。 もしそんなことがあったら...訃報が届いたら...告別式に飛んでいくもの...
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マミの A4一枚、こころのデトックス(8)

矢野マミ 21. Let's家事!  朝日新聞社を退社したアフロ姉さんこと稲垣えみ子さんが書いた「家事か 地獄か」(←どんなタイトル!)は、バッグの中でペットボトルの緩んだ口からこぼれた水をかぶって水浸しになってしまった。家に帰って干したけ...
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インクルーシブフェスティバル「りれいしょん」の反省と考察

北條立記  本年(2023年)の7月に、私が副代表を務めるアーティスト団体「ジャスミンファクトリー」主催で、インクルーシブフェスティバル「りれいしょん」が開かれた。私はそこでチラシやパンフレットのデザインや運営業務を担っていた。  本記事で...
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思い出エッセイ「祖母と着物」

西之森涼子  母方の祖母の生きがいは、おしゃれをすることだった。祖母には似ず、おしゃれが苦手な母は半ばあきれながら、それでも亡き祖母に愛着を覚えながら、懐かしそうに話す。  明治生まれの祖母は、最初の結婚で娘を授かるが、スペイン風邪で夫と子...
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とある会社員から見た「心理」の話(4)

浅野卓  今日は、全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクールに行ってきました。娘の学校は、「ウィンザーの陽気な女房たち」を演奏しました。審査員が「序曲を演奏するに当たり、オペラを観たか?」という本質的な質問をしました。確かに、オペラを観て...
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私の舞踊史Ⅸ

柴﨑政夫  当時、私の所属する所と劇団四季だけが創作子どもミュ-ジカルに意欲的に挑戦。互い違いに、夏休み番組として放映された。  その企画代表が私の師Tであり、イ-ゴリ・モイセエフ・バレエを手ほどきした人。 「パルチザン」は老若男女が心なら...
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独創的な作曲家、木村雅信氏のこと 

小森俊明  「君の曲、素晴らしかった」。見知らぬ白髪の紳士から肩をポンと叩かれた後、「でも、この曲の良さを理解出来るひとは少ないだろうな……」と半ば独り言のような呟きが聞かれた。20年ほど前、筆者がまだ駆け出しの作曲家であった頃、日本語によ...
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猫はネコろびヒト育て Ⅳ

保延薫 6. 前回のエッセイでご質問があった言葉がある。『韓方』(かんぽう) 。『漢方』は、例えば『漢方薬』でお馴染み、だが、『韓方』を知る方は限られてくるようだ。『韓方(かんぽう)』という表現は、実は百貨店の物産展、韓国との親善を進めよう...
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肝炎ストーリー

田高孝  肝炎の資料には、「口唇性交と肛門性交」の禁止がある。これは、フロイトと同じ。フロイトも、また、これを禁じた。95年の「ヒステリー研究」から2013年の「精神分析入門」案での間、一貫してそう主張している。  また、「長すぎる口づけ」...
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「多喜二を訪ねる 当時をそのままに」  

若月小百合  去年11月に三浦綾子生誕100年記念として、劇団アドック主催の「母」に小林多喜二の姉チマ役として出演した。 この記事はその公演パンフレットに記載されたものである。  台本を読んで以来、どうしてこうも多喜二が私の脳裏から離れなく...